AIで置き換えるべき業務 / 置き換えない業務

AIで置き換えるべき業務 / 置き換えない業務

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2026年1月10日土曜日

2026年1月10日土曜日

AIで電話業務を自動化するなら、最初に重要なのは「全部置き換える」のではなく、受付・確認・督促・予約などAIに任せる領域/人が持つ領域を正しく線引きすることです。本記事では、失敗しないための6つの判断軸と、領域別の設計ポイント・導入優先順位を実務目線でまとめます。

AIで電話業務を自動化するなら、最初に重要なのは「全部置き換える」のではなく、受付・確認・督促・予約などAIに任せる領域/人が持つ領域を正しく線引きすることです。本記事では、失敗しないための6つの判断軸と、領域別の設計ポイント・導入優先順位を実務目線でまとめます。

「AIで電話や問い合わせを自動化したい」と思ったとき、最初にやるべきは“全部置き換える”ではなく、置き換える領域置き換えない領域を線引きすることです。

この切り分けを間違えると、現場が疲弊します。顧客は怒り、オペレーターは後始末が増え、AI導入がコスト削減どころか負債になります。

この記事では、受付/確認/督促/予約/一次対応などの典型業務を例に、AIに任せるべき領域・任せない領域を、実務の判断軸で整理します。


まず結論:AI向きは「定型×分岐×ログ化」

業務をAIに任せるかどうかは、根性論ではなく構造で決まります。AI向きなのは次の3条件を満たす領域です。

  • 定型:聞く項目が決まっている(名前、日程、番号、希望、要件など)

  • 分岐:Yes/Noや選択肢で次の質問が決まる(予約できる/できない、本人確認OK/NGなど)

  • ログ化:会話結果がデータとして残り、そのまま業務に使える(CRM/スプレッドシート/チケット化)

逆にAIが苦手なのは、以下が強い業務です。

  • 高い判断責任(例:返金可否、法的判断、例外処理の裁量)

  • 感情の鎮火が主目的(炎上クレーム、謝罪折衝)

  • 一件ごとに事情が違う(非定型、交渉、複雑な利害調整)


切り分けの判断軸:6つのチェックリスト

同じ「一次対応」でも、AI向き/不向きが混ざります。以下で判定するとブレません。

  1. 目的が「情報収集」か「意思決定」か

    • 情報収集:AI向き

    • 意思決定:人間向き

  2. 例外率(イレギュラー頻度)が高いか

    • 例外が少ない:AI向き

    • 例外だらけ:人間向き(まず業務整理が先)

  3. コンプラ/本人確認の厳格さ

    • ルールで運用できる:AI向き

    • 判断が必要・事故が致命的:人間 or AI+厳格なガード

  4. 顧客の感情温度

    • 低温(予約/確認/受付):AI向き

    • 高温(怒り/不満):人間向き(AIは“振り分け役”が最適)

  5. 失敗時のコスト(損害の大きさ)

    • ミスっても再確認できる:AI向き

    • ミスが即損害:人間向き or 二重チェック

  6. 成果が数値化できるか

    • KPIが明確:AI導入の価値が出る

    • KPIが曖昧:導入しても評価できない


領域別:AIで置き換えるべき業務(向いている)

ここからは、代表領域ごとに「AIに任せると勝ちやすい形」を具体化します。

1) 受付(問い合わせ一次受け)

AIに任せるべき理由
「要件の分類」「必要情報の回収」「担当部署への振り分け」が定型化しやすい。

AIがやること(強い)

  • 用件分類(例:請求/予約/解約/操作/クレーム)

  • 必要情報の回収(氏名、会社名、会員ID、折り返し希望、緊急度)

  • 次アクション提示(FAQ案内/折り返し予約/チケット起票)

設計のコツ

  • 受付のゴールを「解決」ではなく “正しく仕分けて情報を揃える” に置く

  • 例外対応は「人に繋ぐ」ではなく “人が判断できる状態に整える”

2) 確認(事実確認・照合・リマインド)

AIに任せるべき理由
会話が短く、確認項目が決まっていて、ログ価値が高い。

  • 予約前日のリマインド、来店可否確認

  • 書類到着確認、本人在宅確認、連絡先確認

  • 見積送付後の受領確認、「見ましたか?」の確認

設計のコツ

  • 目的は「会話」ではなく “状態更新”(予約確定/変更/キャンセル、受領済み等)

  • 「変更したい」場合の分岐だけ用意すると、運用が一気に楽になる

3) 督促(支払い・提出・対応の催促)

AIに任せるべき理由
“言うこと”は定型で、回数とタイミングが成果を左右する。人がやると精神的コストが高い。

AIが強い型

  • 期限通知 → 期日確認 → 支払い方法案内 → 支払い予定日の回収

  • 分割/猶予などの「条件提示」までは、ルール化できる範囲で

注意点

  • 感情が上がりやすい領域なので、エスカレーション条件を厳格に
    例:怒り/脅し/法的話題/支払不能/苦情ワード → 即座に人へ

4) 予約(日時調整・変更・キャンセル)

AIに任せるべき理由
最もROIが出やすい領域。顧客も“早く済ませたい”。

AIがやること

  • 希望日回収 → 空き枠提示 → 確定 → リマインド → 変更受付

  • 予約条件(所要時間、場所、持ち物、注意事項)の案内

設計のコツ

  • “候補日を聞く”より、選択式で進める(3候補提示→選ぶ)

  • 変更/キャンセル導線を最初から入れて、無断キャンセルを減らす

5) 一次対応(FAQ、よくある問い合わせ)

AIに任せるべき理由
「よくある質問」はAIが得意。ただし“誤案内”が致命傷になる領域は要注意。

AI向き

  • 仕様説明、手順案内、必要書類、受付条件、営業時間、ステータス案内

  • 本人確認なしでできる範囲のサポート

設計のコツ

  • 回答は長文にしない(電話は特に)。1つずつ短く

  • 迷ったら「折り返し予約」で逃げる(無理に解決しない)


置き換えない業務(人が持つべき領域)

AI導入で一番多い事故は、「置き換えちゃダメなところまで置き換える」ことです。

1) 例外処理・裁量が必要な判断

  • 返金/補償の判断

  • 条件変更の例外対応

  • 社内規定から外れる判断

→ ここはAIが“判断”するのではなく、情報を揃えて提案し、人が決裁が正攻法。

2) 高温のクレーム対応・謝罪折衝

  • 相手の感情を鎮め、関係を修復するのが目的

  • 言い回し・トーン・間の取り方が重要

→ AIは 「初動の受け止め+担当へ繋ぐ準備」 までが現実的。

3) 交渉(単価・契約条件・解約阻止)

  • 相手の反応を見て“落とし所”を探る領域

  • その場での提案変更が必要

→ AIはログ取りや事前の情報回収は得意だが、交渉の主役は人。

4) 法務・コンプラが絡む高リスク領域

  • 個人情報・与信・医療・金融など

→ 可能でも、設計と運用(監査・ログ・権限・同意)が整うまで人中心が安全


全部自動化より強い:AI+人の分業モデル(おすすめ)

現場で成功しやすいのは、次の役割分担です。

  • AI:受付・情報回収・分類・リマインド・予約・定型FAQ

  • :例外判断・高温クレーム・交渉・最終決裁

  • AI:通話ログ要約・CRM反映・次アクション提案(人の後処理を減らす)

つまり、AIの価値は「人をゼロにする」よりも、人がやるべき仕事だけに集中できる状態を作ることにあります。


最後に:導入順番を間違えない(おすすめの優先順位)

いきなり一次対応やクレームに入るより、まずは勝ちやすいところから。

  1. 予約・変更・キャンセル(ROI最短)

  2. 確認・リマインド(会話短い/失敗しても復旧可能)

  3. 受付・振り分け(情報回収の価値が大きい)

  4. 督促(設計できれば強いがエスカ条件必須)

  5. 一次対応(FAQ)(誤案内対策を整えてから)

  6. クレーム・交渉(“置き換え”ではなく“補助”から)

会社概要

https://www.stepai.co.jp/

会社名:株式会社StepAI

設立:2025年6月

代表取締役:小澤えがお


事業内容:AIを活用した音声・電話業務自動化サービスの開発・提供

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